殺鼠剤による中毒事故を防ごう!

殺鼠剤による危害の予防

殺鼠剤による危害の予防

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殺鼠剤は、文字通りネズミを殺す(駆除する)ための薬剤です。
しかし、殺鼠剤は人間を含む哺乳類や鳥類などネズミ以外の動物に対しても有毒ですので、取り扱いの際は十分注意すると同時に、危害予防の対策が必要となります。主な危害予防事項は下記のようになります。

 

1. 経皮・経口・経気道接種を防止するための対策を取る
2. 殺鼠剤は色や味などによって食品と区別し、誤食・誤飲防止対策を取る
3. 法律で許可された殺鼠剤のみを使用する
4. 食品に混入する恐れのある場所では散粉しない
5. 殺鼠剤の散逸や誤食を防ぐために毒餌皿や毒餌箱ベイトボックスベイトステーション)を用いる
6. 殺鼠剤の配置場所を記録し、作業終了後に全て回収する
7. 家畜・ペット・野生鳥獣に対する二次中毒の発生や悪臭、害虫等の発生を防ぐために死鼠を速やかに回収し、処分する
8. 製品に添付されている使用上の注意事項を遵守する

 

7で二次中毒という言葉が出てきました。これは直接殺鼠剤を誤食する一次中毒に対する言葉で、中毒ネズミを捕食することで家畜やペット、その他の野生動物が間接的に中毒することです。
二次中毒による事故に関しては、欧米ではネズミを捕食するアカギツネ、イタチ、フクロウなどで若干の報告があります。

 

ちなみに、日本では中毒事故に関する報告はほとんどありません。
人間の殺鼠剤中毒事故は、誤食によるものではなく主として自殺、あるいは他殺の目的によるもので、近年でも急性殺鼠剤による中毒事故が少し報告されています。

 

欧米の資料によると、犬、猫、豚は中毒しやすいらしく、特に注意が必要とのことです。

 

例え天井裏や床下等の人目につかないところであっても殺鼠剤をそのままの状態で設置することは絶対にやめてください。
危害予防のためにもぜひ毒餌箱(ベイトボックス、ベイトステーション)を使ってみてくださいね。

 

 

 

 



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