ネズミ駆除後の効果判定法
効果判定法、あるいは効果調査法は、ネズミの駆除や防除を実施した後に行う効果の判定方法のことで、PCOによる防除・駆除作業の効果判定だけでなく、殺鼠剤の効果判定などに用いられます。
これらは客観的資料に基づいて判定されるのが望ましいです。
例えば、効果判定を行う際に当該現場においてヒアリングやアンケート調査を行ったとしても、主観的な判断が入ってしまい、信頼性にかける場合が多くなりがちです。そこで、数値による客観的な判定が必要となるのです。
一般的に客観的判定は、防除・駆除作業前におけるネズミの生息数と作業後の生息数の比較で行われます。これには下記のような手法がよく用いられています。
1. 足跡板を一定間隔に配置して形跡(足跡)のあった数を比較する
2. 小山状のタルク粉末を一定間隔に配置して形跡のあった数を比較する
3. 一定量の無毒餌を配置してその消費量、または消費数を比較する
4. 生きた巣穴の数を比較する
1の足跡板には白い厚紙などが用いられ、ネズミが通過すると黒い足跡が付きます。
4は主にドブネズミに対して行われる方法ですが、巣穴に土をかけて少し埋めてやり、翌日以降に土が除去されていれば生きた巣穴とします。
1〜4をいくつか組み合わせるとさらに正確になり、より信頼のできる判定が可能となります。
効果は、一般に次の式によって判定します。
防除効果 (%) = (1-作業後の頻度/作業前の頻度) ×100
効果判定の作業は極めて重要で、単に防除・駆除の効果を判定するだけでなく、作業の反省や事後の検討の材料ともなります。
残存ネズミの有無については、(-)、(+)、(++)などで記入すると良いです。