防虫・防鼠・衛生管理の強い味方

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【防虫ネット】タフガードネット

 

 

防虫ネットとは、外部から昆虫が侵入するのを防止するために、外部と接する窓や吸排気口、ガラリなどに取り付けるためのネットのことで、防虫網とも呼ばれています。
防虫ネットは農業分野でも多用されています。

 

当然のことですが、防虫ネットのメッシュサイズが細かくなる(メッシュ数が多くなる)につれて昆虫の侵入率は低くなります。
あるデータによると、防虫ネットを取り付けると、ネットのない場合と比べて、16メッシュで76%、30メッシュで94.8%、40メッシュで99.1%の昆虫の侵入個体数の減少がみられました。

 

40メッシュ以上でないと防虫デザインとは言えませんが、40メッシュでもアザミウマ寄生蜂など、微小な昆虫は侵入が可能です。

 

だからと言って、60メッシュ以上にしてしまうとほぼ換気されなくなり、すぐに目詰まりしてしまいますので、製造環境の防虫レベル(侵入個体数の許容範囲)や換気効率等を考慮してメッシュ数を検討する必要があります。

 

防虫ネットには殺虫剤を含浸させたものもあり、吸排気口のフード(飛翔性昆虫の侵入防止)やマンホール(チョウバエ等の浄化槽からの脱出防止)など、様々な場所で使用されています。

 

防虫ネットはメーカー・機種ともに様々なものがありますので、目的に応じてベストなものを選択して下さい。

【ライトトラップ】

 

 

 

 

ライトトラップは、昆虫を光(紫外線)で誘引し粘着テープで捕獲するトラップで、多種多様な飛翔性昆虫を大量に捕獲することが可能です。
また、工場等における飛翔性昆虫のモニタリングに優れています。

 

ライトトラップには粘着式やファン式などがありますが、工場では粘着式のものがよく使用されています。

 

捕虫紙(粘着テープ)で捕獲するメリットは、いったん捕獲した昆虫を逃がさない、もしくは飛散させない、後で同定およびカウントしやすい、処理が簡便である、などが挙げられます。

 

ライトトラップはメーカー・機種ともに様々なものがありますので、目的に応じてベストなものを選択して下さい。

【フェロモントラップ】

 

 

 

 

 

 

フェロモントラップは、対象昆虫の性フェロモンや集合フェロモンを利用したトラップで、主に貯穀害虫や乾燥食品害虫のモニターをするのに使用します。

 

一般に貯穀害虫や乾燥食品害虫は、ライトにも集まりにくくスティッキートラップでも発生量がわかりにくいため、その発生状況を見落としがちです。それを補い早期に発見するためには、フェロモントラップが最適なのです。

 

フェロモントラップはメーカー・機種ともに様々なものがありますので、目的に応じてベストなものを選択して下さい。

【捕鼠粘着板(ラットボード)】

 

粘着板(捕鼠粘着板)は、ネズミを捕獲するための粘着トラップを指します。
これらは粘着シート(捕鼠粘着シート)、ラットボード、グルーボード、グルートラップなど、実に様々な名称で呼ばれていますが、要は板や厚紙、段ボール紙などに不乾性の粘着性物質(ポリブデン)を塗布し、その上を通過するネズミを捕獲する方式のトラップのことです。

 

近年は殺鼠剤の使用が制限されるようになったこともあり、使用方法および使用後の処理が簡便な粘着板は薬剤よりも多用されるようになりました。現在、粘着板は最も主要な捕獲用ツールとして普及し、これを用いたモニタリング等の調査も一般化しています。

 

粘着板を多く配置するとその分ネズミの捕獲率は上がりますが、ネズミが学習し回避する行動をとることが確認されています。また、粘着板の粘着面が粉や油、砂埃などで汚れていると、当然粘着力が低下し、ネズミが捕獲されなくなりますので注意が必要です。

 

捕鼠粘着板はメーカー・機種ともに様々なものがありますので、目的に応じてベストなものを選択して下さい。

【防虫カーテン】オプトロンビニールカーテン

 

 

 

単にビニールカーテンとも言いますが、短冊形のシートに紫外線をカットする素材が使われているものを防虫カーテンと呼んでいます。

 

防虫カーテンは、人の出入り口や貨物の搬出入口に設置し、防虫や防塵のために使用します。
また、異なる室温の部屋の間に設置すると保温効果もあります。

 

防虫カーテンを設置する際は、壁や床の接触面と隙間ができないようにしなければなりません。
また、その際、短冊形のシート1枚1枚のオーバーラップ率(重なり度合い)も考慮しなければなりません。
シート同士のオーバーラップ率が低いと、人が容易に通り抜けることができるため、作業性は上がりますが、昆虫も簡単に通過できてしまいます。
防虫目的であればオーバーラップ率は高ければ高い方が良いのですが、作業性も考慮すると、オーバーラップ率60%程度が良いでしょう。

 

一方、設置後に、防虫カーテンがあると作業性が低下するからという理由で、シートが一括りに束ねられていることがあります。
これでは大きな隙間が生じ、防虫カーテンを設置している意味が全くありませんので、その旨を現場の作業員にも理解してもらう必要があります。

 

なお、臭いに惹かれて飛来するショウジョウバエは、防虫カーテンと床・壁の隙間からさえも侵入してくるので、十分な阻止効果は期待できません。
匂いの強い食品を扱う食品工場ではご注意ください。

【防虫フィルム】オプトロン

 

 

防虫フィルムとは、昆虫の誘引防止のために紫外線をカットする素材でできたフィルムのことで、透明タイプと黄色やオレンジ色、緑色などの着色タイプがあります。
紫外線カットフィルムや遮光フィルムと呼ばれることもあります。

 

防虫フィルムには、窓に貼るタイプと蛍光管等に巻き付けるタイプがありますが、どちらも紫外線(特に300〜400nm付近の波長)を大幅にカットする効果があります。
また、破損時にガラス片を飛散させない効果もあります。
蛍光灯に巻き付けるタイプの防虫フィルムは、単に蛍光灯カバーと呼ばれることもあります。

 

防虫フィルムはメーカー・機種ともに様々なものがありますので、目的に応じてベストなものを選択して下さい。

【床置き式粘着トラップ(スティッキートラップ)】

 

 

 

 

床置き式粘着トラップ(スティッキートラップ)は、主に徘徊性昆虫を対象としており、床面に配置するだけのシンプルなトラップですので、光で誘引して昆虫を捕獲するライトトラップと比べると地味で随分とパッシブなトラップと言えます。

 

しかし、下手に昆虫を誘引する要因が無いため、こちらの方が特定のエリアにおける昆虫の正確な生息密度を知る上では都合が良いと考えます。また、電源不要でいつでもお手軽に昆虫の調査ができるので重宝します。

 

床置き式粘着トラップはメーカー・機種ともに様々なものがありますので、目的に応じてベストなものを選択して下さい。

【エアーシャワー用ホコリ吸着シート】アイビーキャッチャー

【ネズミ対策用パテ】チューレスねずばんパテ

 

 

防鼠パテは、壁の穴や電気ケーブルなどの隙間を防ぐために使用されます。これらのパテは難燃性で不乾性のものが多く使い勝手が良いです。
また、カプサイシンシクロヘキシミドなどの忌避成分が練り込まれているため、電気設備等へのネズミの侵入箇所の閉鎖に最適です。

【粘着マット】

 

 

粘着マットは靴底の汚れを取るためのツールで、工場内の清浄度が高いエリアへの入り口やエアーシャワー内に設けてあることが多いです。
粘着剤が塗布されたクラフト紙やポリエチレンフィルムが数十枚重なっており、上から一枚ずつ剥がして使用します。

 

マットの汚れ具合と粘着力を常にチェックし、交換時期を忘れないように管理する必要があります。

 

粘着マットには、様々なサイズのものがあります。


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