昆虫の生態を知って防除に役立てよう!

アザミウマ

アザミウマ

異物混入,防虫管理,外部侵入昆虫,生態,防除

 

アザミウマ(thrips)は、アザミウマ目(総翅目)に属する昆虫の総称で、その英名からスリップスとも呼ばれます。日本からは約200種が知られています。

 

体長は1mmないくらいです。
当然、網戸などは簡単に通過します。
体が非常に小さく華奢なため、意識しないと肉眼ではなかなか見えません。
翅は細長くて長い縁毛を持ちます。
不完全変態で幼虫は成虫とよく似た姿をしています。

 

植物を食害する種が多いため、農業害虫としての側面が強いですが、実は他の昆虫やダニを捕食する種もおり、益虫天敵)としても認識されています。

 

アザミウマは餌や環境などの条件が揃うと大発生し、工場内にも多数侵入します。
その際、入口付近など外部に近い場所に設置してあるライトトラップで大量に捕獲されるので、定期モニタリングを行っていればすぐにわかります。

 

アザミウマは、体サイズが微小であることから工場や建物の間隙度の指標として用いることができます。
日頃からアザミウマがたくさん捕獲される傾向があるのであれば、隙間を塞いだり、扉やシャッターの開閉管理を徹底し、バリアー性を高める必要があります。

 

この昆虫は微小ですが、目を凝らせば肉眼でも見えるサイズですので、異物混入の観点からも要注意な昆虫と言えます。
缶詰や冷凍野菜から見つかることが多いです。


アザミウマ対策


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