防虫カーテン(ぼうちゅうカーテン)
単にビニールカーテンとも言いますが、短冊形のシートに紫外線をカットする素材が使われているものを防虫カーテンと呼んでいます。
防虫カーテンは、人の出入り口や貨物の搬出入口に設置し、防虫や防塵のために使用します。
また、異なる室温の部屋の間に設置すると保温効果もあります。
防虫カーテンを設置する際は、壁や床の接触面と隙間ができないようにしなければなりません。
また、その際、短冊形のシート1枚1枚のオーバーラップ率(重なり度合い)も考慮しなければなりません。
シート同士のオーバーラップ率が低いと、人が容易に通り抜けることができるため、作業性は上がりますが、昆虫も簡単に通過できてしまいます。
防虫目的であればオーバーラップ率は高ければ高い方が良いのですが、作業性も考慮すると、オーバーラップ率60%程度が良いでしょう。
一方、設置後に、防虫カーテンがあると作業性が低下するからという理由で、シートが一括りに束ねられていることがあります。
これでは大きな隙間が生じ、防虫カーテンを設置している意味が全くありませんので、その旨を現場の作業員にも理解してもらう必要があります。
なお、匂いに惹かれて飛来するショウジョウバエは、防虫カーテンと床・壁の隙間からさえも侵入してくるので、十分な阻止効果は期待できません。
匂いの強い食品を扱う食品工場ではご注意ください。