昆虫の生態を知って防除に役立てよう!

ハネカクシ

ハネカクシ

ハネカクシは、コウチュウ目ハネカクシ科に属する昆虫の総称です。

 

ハネカクシは石や朽木、枯葉などの下、樹や草の上などで見つかります。
動物の死体に集まっていることもあります。

 

ハネカクシの前翅は短いため、腹部の先の方は露出しており、自由に動かせるようになっています。
後翅は普通の大きさで、普段は細かく折り畳んで小さな前翅の下に隠しています。
これがハネカクシという名前の由来となっています。

 

後翅は特に小さいわけではなく普通の大きさで、甲虫の中では飛ぶのは上手い方です。

 

ハネカクシの食性は多様ですが、多くは肉食性で、小さな昆虫やその幼虫を食べています。
大型のハネカクシの中には、動物の死体に集まって、そこに産み落とされたハエの卵やウジを食べるものもいます。
アリやハチ、シロアリの巣に居候し、それらの卵や幼虫、食べこぼしなどを食べたり、口移しで食料をもらう種もいます。

 

ハネカクシは小型で目立たない種が多いですが、灯りに集まって工場の内部に入り込むことがあります。
これらは外部から工場や倉庫に大量侵入することもありますし、中には内部発生可能な種も存在します。
例えば、食品工場では稀に動植物性腐敗物や菌類を食べるハネカクシが多発生することがあります。

 

食品工場などで昆虫をモニタリングしている際に、ライトトラップに同一種ののハネカクシが大量に捕獲された場合は、内部発生を疑い、腐敗物やカビが多い場所を探してみてください。発生源となっている可能性があります。

 


ハネカクシの飛翔シーンです。


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