トリコテセン類
トリコテセン類(trichothecenes)は、主にフザリウム(Fusarium)によるマイコトキシンの一種です。
トリコテセン系カビ毒とも呼ばれます。
トリコテセン類を産生するカビは、F. culmorum、F. sporotrichioides、F. poae、F. equisetiなどが知られています。
この他に毒キノコのカエンタケもトリコテセン類を産生します。
トリコテセン類からは様々な毒物質が単離されていますが、毒性はタイプAのT-2トキシンが最も強いと言われています。
このカビ中毒によって穀類や飼料が有毒化し、人間や家畜に多様な中毒症状が起きます。
人間の場合、循環器や生殖器などに障害が出るほか、発ガン性も指摘されています。