昆虫の生態を知って防除に役立てよう!

ノミバエ

ノミバエ

異物混入,防虫管理,内部発生昆虫,生態,防除

 

ノミバエはハエ目ノミバエ科に属するコバエの総称です。

 

成虫は体長1〜5mmで、太い腿節(太股にあたる部分)を持つことが大きな特徴です。

 

工場内では窓ガラスや壁、作業台の上を滑るように素早く歩行(飛翔)しているのをよく見かけます。
時々ノミバエはノミのようにぴょんぴょん跳躍すると説明されますが、それは間違いです。
形態はノミに似ていなくもないですが、跳び方(飛び方)は異なります。

 

ノミバエの幼虫は主に腐敗した動植物質から発生します。
微小なので少量の有機質で成育可能で、例えばゴキブリ一匹の死骸からも発生できます。
半分死にかけたコクワガタの腹部にノミバエの幼虫が多数寄生しているのを見たこともあります。

 

また、工場内では床や壁と接した箇所(機械の脚や作業台など)やネジの隙間などにわずかに残った有機物から発生することがありますが、通常は、排水溝やピットなどウェットな場所から発生し、活動することが多いです。

 

屋外で普通の昆虫ですが、非常に小さな隙間からも屋内に侵入します。

 

餌が豊富で温度が一定に保たれた工場内では成長速度も速く、多発生することが多いため、異物混入事故を引き起こしやすい昆虫の一つと言えます。

 

成虫は光にもよく誘引され、外部からの侵入も多いです。昆虫モニタリングでは5月頃から増えてきます。
ライトトラップでノミバエだけが異常に捕獲された場合は、工場の内部で発生している可能性が高いです。
たくさん捕獲が見られたライトトラップの周辺に発生源があるかもしれません。


ノミバエ対策


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