休眠とは、昆虫が、夏と冬、乾期と雨期などといった生活に不適な時期を乗り越えるために身に着けた回避手段のことです。冬眠や夏眠がよく知られています。
昆虫がどの発育段階で休眠するかは、種によってほぼ決まっています。1年に1回成虫が現れる1化性昆虫の場合、毎年必ず特定の発育段階で休眠することになります。これは、単に厳しい気象条件を回避するだけでなく、年1回の成虫出現時期を調節して効率よく繁殖を行うという意味もあります。