昆虫の生態を知って防除に役立てよう!

コクヌスト

コクヌスト

 

コクヌストはコクヌストモドキとは異なります。
米、麦、トウモロコシなども食べますが、バクガ、コクガなど貯穀害虫の幼虫も捕食します。

 

成虫の体長は6〜10 mmです。終齢幼虫体長は15 mm内外、灰白色、雑食性で、冬は柱、壁板、床下などの木の裂け目に入って越冬します。

 

コクヌストが属するコクヌスト科の甲虫は、主に温帯から熱帯にかけて分布します。
世界に約650種を産し、触角は10〜11節、先端3節が膨らみます。
(ケシキスイ科に似ますが、ふ節5節のうち第1節が非常に小さく4節に見えるので他と区別されます。)

 

食性は多様で、食肉性、食材性、貯蔵穀物、など色々あります。
オオコクヌスト(Trogossita japonica)は黒色、体長10.5〜16.5 mm、クロマツ、エゾマツ、トドマツなどの樹皮下に住み、他の虫を捕食する益虫です。終齢幼虫は25 mm内外で、汚白色を呈します。

 

オオヒラタコクヌストは体長13〜19 mm、黒色で楕円形、トドマツ、エゾマツの樹皮下や多孔菌に見られます。

 

オオズセダカコクヌスト、セダカコクヌスト、カバイトコクヌストなどは成虫も幼虫も多孔菌のキノコを食し、幼虫は裏側に穴を開けて住みます。成虫はいずれも楕円形(カメノコハムシ型)です。


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