昆虫の生態を知って防除に役立てよう!

ヒロズコガなど

ヒロズコガなど

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蛾の類にも衣類や食糧を食害する種がいます。
ヒロズコガ科に所属するイガやコクガなどです。

 

イガは体長7mm程の小さな蛾です。
幼虫が、毛皮や絨毯、衣類などを食害します。
毛などを綴って筒状の巣を作り、その中に潜伏し、頭と胸を出して活動します。

 

コクガは、穀類、種子、粉類などを食べます。
幼虫は20〜30個の穀粒を綴ってその中で生活します。
幼虫で越冬し、翌年の5〜6月に成虫となります。

 

両種とも加害するのは幼虫です。
また、どちらも年に2回発生します。

 

これらの蛾は、工場等で突然大発生することがあります。
ヒロズコガの仲間には、変わったものを食べる習性を持つものが多く、予想外のところに発生源があることもあります。
もちろん原料等からの発生も考えられますが、近年は生分解性の素材(断熱材や緩衝材など)が多く使用されていることもあり、そういったものから大量に発生することがあります。
倉庫内に営巣された鳥の巣が発生源になっていたこともありました。



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