昆虫の生態を知って防除に役立てよう!

ミギワバエ

ミギワバエ

 

ミギワバエは、ハエ目ミギワバエ科に属するコバエの総称です。

 

世界で約1800種、日本からは100種程が知られています。
ミギワバエのミギワは水際から来ていると言われており、実際に水辺でよく見られます。

 

小型で、灰褐色のものが多いですが、ライトトラップの捕虫紙(粘着テープ)に捕獲された個体は黒っぽい色をしていることが多いです。
翅の前縁脈は2か所に切れ目があり、亜前縁脈は不完全です。
翅に模様があるものもいます。
顔面が全面硬化し、しばしば突出しているために不細工と言われますが、実は多様で中にはマシな顔をした種もいます。
ちなみにミギワバエとよく似ていて混同しやすいコバエは、ニセミギワバエ、フンコバエショウジョウバエなどです。

 

ミギワバエの幼虫の多くは水性、または半水生で、細菌や藻類、酵母などを食べているようです。
成虫も藻類などを食べているようですが、生態は多様で、動植物性腐敗物を食べる種や捕食性の種も知られています。
また、特殊な例ですが原油のプールや温泉排水など、かなり過酷な環境中で生活している種も存在します。

 

河川や池沼、海岸等の付近で湿潤な場所に立地する工場や事業場では、稀にミギワバエが大量に捕獲されることがありますが、この場合はほぼ間違いなく外部からの侵入です。

ミギワバエ対策


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