昆虫の生態を知って防除に役立てよう!

ウンカ・ヨコバイなど

ウンカ・ヨコバイなど

異物混入,防虫管理,外部侵入昆虫,生態,防除

 

ウンカ・ヨコバイ・ハゴロモなどの仲間は、セミを小さくしたような虫で、カメムシ目に属しています。

 

どれも植物の茎や葉に止まって汁を吸って生活しており、1日のうちのほとんどの時間を食事に割いているため、植物上で見かけることが多いです。
ちなみに、ツマグロヨコバイでは1日の85%を植物の汁を吸って過ごしているようです。
植物の汁を吸汁する際に、植物に病原菌を媒介する種がおり、それらは重要な農業害虫となっています。

 

これらの昆虫は植物上でじっとしていることが多いですが、危険を感じると横歩きをして葉や茎の裏側にさっと身を隠します。
ヨコバイという名前は、この時の動作(横這い)からきているらしいです。
多くの種は、天敵に襲われた際、後脚で跳ねて逃げます。
また、いくつかの種は正の走光性があり、飛翔能力にも優れています。

 

ウンカ・ヨコバイの仲間(ヒメヨコバイなど)は、水田等で大発生することがあるため、田園地帯に立地する工場や倉庫では、大量侵入の被害に遭うことがあります。
この大量侵入は一時的なものであり、大抵の場合すぐに終息しますが、工場内に侵入した個体が異物混入等の事故を引き起こす可能性がありますので、侵入防止や侵入個体の早期補殺などの対策は講じておいた方が良いでしょう。

 

ウンカ・ヨコバイの侵入防止は、工場であれば、製造室の2重構造、エアシャワー室の設置、エアカーテンや防虫カーテンの設置、間仕切りや防虫ブラシによる隔離・遮断、隙間埋めなどが挙げられます。

 

一方、早期補殺には、ライトトラップが有効です。
前室等の密閉された空間には蒸散型の殺虫器も効果があります。

 


ヨコバイが身繕いをしています。


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