昆虫の生態を知って防除に役立てよう!

ガガンボ

ガガンボ

異物混入,防虫管理,外部侵入昆虫,生態,防除

 

ガガンボは、ハエ目ガガンボ科に属する昆虫の総称です。

 

成虫は、体は華奢で細長く、脚や翅は非常に長いです。
蚊(カ)を大きくしたような雰囲気がありますが、蚊のように人を刺し、吸血するようなことはありません。
体サイズは大きなものだと20〜30mm程もあり、これが網戸や壁に止まっているのを見ると気分の悪くなる人もいるようです。
しかし、製造工場などで問題となる種は10mm内外のものが多いです。

 

成虫幼虫ともに野外に生息し、水辺や湿地、草地、森林などで生活していますが、住宅地などでも普通に見られます。

 

成虫は光に誘引され屋内に入り込むことがあります。
マダラガガンボは5月頃発生し、夜間灯火に飛んできます。
工場や倉庫では、小型のものがライトトラップにたくさん捕獲されることがあります。

 

ガガンボの死骸はバラバラになりやすいため、その破片が製品等に混入することがあります。
体サイズの割には異物混入の危険性が高い昆虫と言え、特にフィルム等の包装資材を製造している工場で、異物混入の被害が多いようです。
ガガンボは、その見た目の悪さゆえに、異物混入事故が起こった際に消費者に与えるインパクトが強く、イメージの低下は免れません。

 

ガガンボは光に誘引されて工場内に侵入することが多いので、走光性のある他の飛翔性昆虫と同様に、ライトコントロールやバリアー性の強化に努める必要があります。

 


ガガンボの生態写真が多数見られます。


ガガンボ対策


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