クラドスポリウム
クラドスポリウム(Cladosporium)は、クラドスポリウム属に属するカビの総称で、日本のような気候風土では最も普遍的なカビの一つです。
クロカビと呼ばれることもあります。
クロコウジカビと混同されることが多いのでご注意ください。
適温域は低く、20〜30℃を至適とする種が多いようです。
特に空中に多く、総カビ数の20〜50%を占めており、湿性かやや湿性な場所での汚染はほぼクラドスポリウムによるものです。
主な種に、C. cladosporioides、C. sphaerospermumなどがあります。
薬剤に感受性が高いためすぐに死滅しますが、いったん汚染すると抵抗性が著しく強い性質を持ちます。
植物病原性、腐敗、変色、劣化、アレルギーなどと深くかかわっています。