卵鞘(らんしょう)
その名の通りたくさんの卵が納められた鞘のことです。
英語ではegg caseとか、もう少し専門的にoothecaと言います。
この卵鞘という硬い殻で覆うことで、様々な外的要因から卵を保護しているのです。
ゴキブリ目やカマキリ目の昆虫が卵鞘をつくりますが、ここではゴキブリの卵鞘について説明します。
ゴキブリの卵鞘は、形状、色、サイズともに小豆によく似ています。その形状から「がま口」という表現もよく用いられます。
卵鞘を産み付けるタイプの種もいれば、孵化するまで腹部末端(お尻の先)に付着させたままでいる種もおり様々です。
卵鞘内に詰まっている卵は、クロゴキブリで22〜28個、チャバネゴキブリで30〜40個と言われています。これを一生のうちに数回〜数十回産むわけです。
ゴキブリの繁殖力の強さがよくわかりますよね。