ベイトアバージョン
ベイトアバージョン(bait aversion)とは、ベイト剤を嫌がって避ける現象のことで、主にゴキブリ防除で見られます。
ベイト工法によるゴキブリ防除を行っていると、ゴキブリがベイト剤を嫌がって食べなくなることがあります。
この主な理由としては、
・ベイト剤が新鮮でない(古くなって乾燥している)
・ベイト剤が塵埃や穀粉等にまみれている
・ベイト剤に液剤や粉剤など他の薬剤がかかっている
・食い飽き(あるいは無関心、嫌忌)
などが考えられています。
「食い飽き」という表現が正しいかどうか一考の余地がありますが、実際に海外ではベイト剤に含まれる糖の一種であるグルコース(ブドウ糖)に対して遺伝的に忌避性を示す系統が見つかっています。
グルコースを嫌忌する系統のチャバネゴキブリがグルコース入りのゼリーを避けているのが良くわかる動画です。