ベイト剤(ベイトざい)
ベイト(bait)はもともと罠につける餌のことを言いました。この餌に殺虫剤とを誘引剤に配合したものをベイト剤と言います。ベイト剤は食毒剤とも言います。
市販のベイト剤にはイエバエ用やゴキブリ用、アリ用、シロアリ用のものがあります。
ベイト剤には、ジェル状や粒状、タブレット状など様々なタイプがありますが、様々な場所に施工が可能である点でジェル状のものが扱いやすいです。ただし、落下した場合に食品等に混入しないよう気を付ける必要があります。
ベイト剤施工は、空間や面ではなく点で施工するため、他の施工方法と比べると使用する殺虫剤は極端に少量で済むというメリットがあります。施工エリア全体を殺虫剤で汚染しなくてもよい分、とても環境に優しい施工方法と言えます。
ベイト剤施工で効果を上げるためには、ターゲットとなる害虫にベイト剤を食べてもらう必要があります。従って、ベイト剤は害虫が発見しやすい場所、生息場所、餌場、通り道などに処理しなければなりません。
また、施工エリアとその周辺の清掃も非常に重要です。もし、施工エリアやその周辺に害虫(例えばゴキブリ)の餌となるものが多数落ちていたら、せっかくベイト剤を処理してもそれに食いつく可能性はかなり低くなります。
それから、ベイト剤は比較的残効性が高いと言われていますが、例えばジェル状のベイト剤の場合、時間が経てばどんどん乾燥し、餌としての魅力がなくなりますし、ホコリや粉などがベイト剤を覆うとさらに食いつきが悪くなります。一度施工したらもう終わりというのではなく、ターゲットとなる害虫がいなくなるまでは、処理したベイト剤がちゃんと食べられているか、ベイト剤が良い状態で残っているかなどを頻繁に確かめるようにしましょう。
ベイト剤についてもっと詳しく知りたい方は下記もご参考下さい。
ベイト剤には様々なものがありますので、目的に応じてベストなものを選択して下さい。