電撃殺虫器（でんげきさっちゅうき）
飛翔性昆虫を誘虫ランプ（365nmの紫外線波長）にて誘引し、3,500〜4,000Vの高圧電流に接触させて殺虫する器具です。略して電殺器とも言います。
電撃殺虫器は有効な装置ですが、使い方を誤ると逆に野外の昆虫を大量におびき寄せてしまう結果となりますので、外部から直接見える場所には設置すべきではありません。
当然、引火・爆発物を扱う場所での使用も禁止されています。
内部で使用する際は、電撃で弾き飛ばされた昆虫死骸がコンベア上に落下したり、受け皿に溜まった昆虫死骸がエアコンから吹き出された気流などに乗ってラインやマシンの上に落下することがありますので、注意を要します。
受け皿の点検や清掃を怠ると、そこに溜まった昆虫死骸からカツオブシムシなどの害虫が二次発生することがあります。
余談ですが、粘着式のライトトラップが登場する前は、この受け皿に溜まった昆虫死骸で防虫モニタリングを行っていたというのですから驚きです。