カーバメイト系殺虫剤(カーバメイトけいさっちゅうざい)
化合物の中にリン(P)や塩素(Cl)を含まず、カーバメイトという構造を持つ殺虫剤の総称で、カーバメイト剤とも言います。カーバメートと表記されることもあります。
作用機構は有機リン系殺虫剤と同じで、昆虫の神経伝達に関与する酵素であるアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害します。
有機リン系殺虫剤に抵抗性の害虫に対して選択的に効力を示したため、当初はこれらの害虫を対象に開発され、多くの薬剤が出現しました。しかし、比較的毒性が高いため衛生害虫にはあまり用いられませんでした。