益虫(えきちゅう)
害虫の反意語で、人間にとって有益な昆虫類を指す言葉です。
益虫には、カイコやミツバチのように生産物で利益をもたらす有用虫や、害虫に寄生、あるいは害虫を捕食する天敵のような有益虫、花粉の媒介や愛玩用になる虫などが含まれます。害虫防除の際はこういった益虫の存在を考慮し、これらを保護、利用することを十分念頭に置く必要があります。
防虫管理で関係があるのは工場等における天敵の存在で、例えばガの幼虫に寄生する寄生蜂や貯穀害虫を捕食するハナカメムシ、昆虫の捕食者であるクモなどは、害虫の発生量をかなり抑制していると考えられています。
大変ありがたい存在なのですが、それ自体が製品等に混入してしまっては元も子もありません。
従って、異物混入防止の観点から見ると、例え天敵であっても異物であることに変わりはないのです。