医薬部外品（いやくぶがいひん）
ネズミや害虫の駆除における医薬部外品は、厚生労働省管轄の薬事法で「人体に対する作用が緩和で、人又は動物の保健のためにするネズミ、ハエ、蚊、ノミ等の駆除又は防止を目的として使用する」と定義された薬剤となります。
指定された薬効を表示することができ、医薬品と異なり販売場所が薬局・ドラッグストアに限定されずホームセンター等でも販売できます。
なお医薬部外品のうち、もっぱら動物のために使用されることが目的とされるものは「動物用医薬部外品」として農林水産省の承認・許可となります。薬事法の規制を受ける殺鼠剤は人又は動物の保健のためにする家鼠の駆除を目的としたものであるので、農林水産省管轄の農地・耕作地・森林等の屋外環境及び農産物倉庫、畜舎内での農作物の保護、あるいは畜産動物等の保護の目的では使用できません。
これらの目的では農林水産省管轄の薬剤を使用します。具体的には、農作物等の保護の目的には「農薬」、畜産動物等の保護の目的には「動物用医薬品」、「動物用医薬部外品」を使用します。