ライトトラップ本体の耐用年数
粘着式ライトトラップ(捕虫器)に使用されているBLランプの交換は6か月ごとに行っていますか?
BLランプの昆虫誘引性能は使い始めると同時にどんどんと低下してゆくため、なるべく早期に交換することが望まれ、少なくとも6か月ごとにBLランプを交換するのが良いとされています。
一方、一般的なライトトラップの本体における蛍光灯安定器の耐用時間は約4万時間(およそ4年半)で、3万時間を過ぎたあたりから劣化が始まると言われています。
(ただし、現在は様々な種類のライトトラップ(捕虫器)が出回っていまので、正確な耐用時間については購入元やメーカーに直接お尋ねください。)
また、蛍光灯安定器だけでなくソケットやリード線などの部品も年数を経るごとに絶縁が劣化し、漏電や短絡といった症状が起きやすくなります。
昆虫モニタリング等で製造工場や飲食店などに設置してあるライトトラップは基本的に24時間稼働していますので、発火事故等の防止のためにも5年を目処に交換することが望ましいです。
照明器具の耐用年数は使用条件(温度、湿度、電源電圧、点灯時間など)に大きく影響しており、もちろん耐用時間(耐用年数)は目安として提示するものであって決して安全を保証するものではありませんが、危険な事故につながることを考えると、やはりこの目安に従って交換を検討した方が良いでしょう。
関連ページ
- 最近よく耳にする総合有害生物管理(IPM)とは何か?
- 防虫管理はどのような流れで進めるべきか?
- 防虫管理におけるモニタリングとは?
- モニタリングのメリットとは?
- モニタリングトラップの同定・カウントについて
- モニタリング結果から何がわかるのか?
- 昆虫モニタリングに使用するトラップ
- ライトトラップについて
- ライトトラップ本体交換の目安
- 床置き式粘着トラップについて
- 床置き式粘着トラップを紛失させないアイデア
- フェロモントラップとは?
- フェロモンを用いて害虫管理を行うメリット
- インスペクションとは?
- インスペクションのツール
- インスペクションを行う際に忘れがちなポイント
- PCOと契約する際の確認事項
- 防虫担当者とPCOの関係
- 製造業者にとって異物混入はリスクなのか?
- 異物混入におけるリスクマネジメント
- 昆虫の食品への混入によるトラブル
- カタラーゼ活性試験とは?
- 防虫担当者・品質管理担当者必見!昆虫由来異物の送付方法
- 原料、中間品、製品に混入した昆虫類の抽出方法
- 食品害虫のかじる能力
- 防虫包装とは?
- 外部から工場に侵入する昆虫
- 工場内への昆虫の侵入を阻止するには
- 光と色による害虫管理
- 光源管理(ライトコントロール)事始め
- 昆虫と光の関係
- 昆虫を寄せにくいナトリウム灯
- 黄色に防虫効果はあるか?
- 工場で問題となる昆虫の飛翔性
- 工場でよく問題となるクモ
- 昆虫の温湿度や二酸化炭素濃度などに対する習性
- 昆虫が工場内へ侵入するのを防ぐには?
- どんなサイズの昆虫までが管理対象となるのか?
- 工場外部の点検も忘れずに
- 緑地帯の害虫管理
- 昆虫と植物の関係
- 昆虫の樹木に対する好み
- 工場内部で発生する昆虫
- ゾーニングの意味を再考する
- 工場で昆虫を管理するとはどういうことか?
- 製造環境の指標となる昆虫類
- 製造工場で化学的防除を実施する際に考慮すべきこと
- 薬剤の保管と処理の仕方
- 用途に応じた殺虫剤の選定
- なぜ海外進出日本企業は現地で日本式防虫管理が必要なのか?
- ゴキブリの生息状況の確認
- ゴキブリ駆除にはベイト剤
- ゴキブリ指数と防除効果判定法
- エレベーターには昆虫がいっぱい
- 木製パレットは百害あって一利なし!?
- 意外と工場内に多い!?菌を食べる甲虫
- 工場の天井裏に潜む昆虫
- 「外部からの飛来虫を防ぐには扉が4枚必要」の意味は!?
- 屋上・屋根の防虫管理
- 工場や倉庫でよく問題となる外部侵入アリ
- 工場や倉庫でよく問題となる内部発生アリ
- 防虫ネットで虫がどれだけ防げるか?
- 米からの貯穀害虫の発生について
- GDPに対応した防虫・防鼠・衛生管理